Wednesday, June 05, 2013

ヘイト・スピーチ処罰実例(9)

モロッコ政府が人種差別撤廃委員会に提出した報告書(CERD/C/MAR/17-18. 9 November 2009.)、ヘイト・スピーチ事例として2007年1月12日のウルザザテ裁判所による一審判決があるというが、報告書からは具体的内容は不明である。また、検察官は、新聞『アル・シャマル』2005年283号がアフリカ人に対して攻撃的な記事を掲載したので、経営者と編集者を召喚した。編集者はタイトル選択に際して誤りがあったと述べ、新聞は3ページを使って謝罪を表明した。検察官は裁判長にその記事を提出して、当該記事の削除命令を求めた。結局、新聞スタンドや書店から回収された。