Saturday, August 19, 2017

ムルテン城壁散歩

ムルテンは10年ぶりだろうか。ムルテン湖の南岸にツェリンゲン一族が築いた城壁の町だ。スイス各地の都市の城壁は、ルツェルンのように部分的にしか残っていないところや、ベルンのようになくなったところが多いが、ムルテンは完璧に残っていて、保存されている。重要な観光資源だ。
ムルテン駅から歩いて5分ほどでムルテン城に出る。市役所付近は道路工事中だったので、もう1本の通りに出ようとしたら、新婚カップルとすれ違った。夏の青空の下、真っ白なタキシードとウェディングドレスが鮮やかだ。数人と連れ立って街中を歩いている。教会での結婚を済ませて、披露宴に行くところだろうか。
城壁に囲まれた旧市街をぶらぶら歩く。一番奥にある教会の裏側から階段を上って、城壁の2階の回廊を歩く。何度も観光客とすれ違う。一部は3階の登楼に上がることもできる。旧市街を上から見渡せる。白と教会にはさまれた狭い市内に赤い屋根の民家がひしめく。その向こうにムルテン湖が広がり、さらに向こうにブドウ畑が見える。
登楼から降りてふたたび回廊を歩く。と、先ほどの新婚カップルが記念撮影していた。反対側の階段から上がって、回廊を歩いているシーンを撮影している。このカップルのアイデアだろうか。それとも、ムルテンの新婚さんにはよくあることなのだろうか。たまたまであった観光客数人が写真を撮っていた。
市街に降り立って中華レストランで海老焼きそば。
食後は、湖岸に出てみた。遊覧船乗り場、ヨットハーバー、公園がある。芝生に座ってしばらく読書。国谷裕子『キャスターという仕事』を読了。陽射しが落ち始めていた。
FEU, d’Amour, Pinot Noir,Yvorne,2014.